医療改革

政府与党を中心に医療改革の議論が進み、医療費を抑制する方針となりました。高齢者に一層の負担を求めています。いつでもどこでも利用できる医療制度を将来も維持していくためには、負担増や給付カットは避けられないようです。

医療情報の公開や事故の防止など、安心して医療を受けるための議論も忘れられると困るので、その一つとして、病院の看護体制をもっと手厚いものにすることを検討してもらいたいです。最近の医療事故の多さを考えれば、病院の看護体制を充実させることは待ったなしのはずなのです。

アメリカ230人、イギリス129人、ドイツ102人、フランス70人、日本43人。これは100床当たりの看護師の数で、日本は欧米の水準に比べてかなり低く、医療事故が増加している背景は看護が手薄なことがあるのではないかと考えられます。医療現場で思わずヒヤリとしたりハッとしたりした事例は全体の8割を超える看護師からの報告がありました。病院の安全が問題になるきっかけになったのは、心臓と肺の患者を間違えて手術したことです。当時、夜勤明けの看護師が、一人で二人の患者を同時にストレッチャーで手術室へ運んだことが重大な事故につながりました。日本看護協会は、夜間の病院では看護師一人が受け持つ患者数は10に一人と求めていますが、医療法では看護師の配置は最低患者3人に一人と定められています。しかし、看護師は日勤、夜勤、深夜勤の三交代で勤務し、休日も考慮に入れると、入院患者が40人の場合、昼は看護師一人で10人、夜勤看護師は20人という体制です。